シェル割れ修正 その1 破損確認~シェル修正
§シェル修理
今回はお客様からヴィンテージスネアシェルの割れ修理の依頼がありましたので、2回に分けて作業をご紹介いたします。1回目は、破損箇所の現状確認からシェルの剥離修正までをご紹介!!
カバリングは化粧版として、外側に巻くことが一般的ですが、ヴィンテージ、特に60年代以前のシェルにはカバリングごと巻き込んだものも多く存在します。このシェルの破損状況はその一緒に巻かれていたと思われるものが既に取り外され、外側に巻くように修正されていました。



修理加工も2段階に時期が分かれているようで、カバリングを抜き去った跡にはシェル接着とパテ埋め、その後の経年劣化で出来たレインフォースメントの歪みで出来た箇所には木工用ボンドが埋められてました。
お客様の希望により、ヘッドがはまり難い部分と崩壊寸前のシェル全体の修正を行うことになりました。
?水分と熱を加える




カバリングを剥し、過去の修理跡に埋まっているパテやボンドを除去します。
木材を加工の段階にするために一旦水と熱をを加えます。※楽器なので抵抗がありますが、あとでしっかりと乾燥させます。
表面を濡らすとすぐに木工ボンドが溶け出してきました。パテもかなり年数が経っている為、ボロボロと砕けていきます。両方ともに綺麗に取り除き、シェルの合わせの部分に熱を加えて柔らかくします。
加工が可能な柔らかさになると接着剤(エポキシ系)を流し込みます。
?シェル剥離の接着
まっすぐな角材で浮き上がった合わせ部分をクランプで圧着させます。
内側のレインフォースメントも外れてしまっているので、接着時には高さがずれないように他の部分レインフォースメント内側の幅を計り、エッジ部分にズレが出来ないようにします。
といっても場所によって幅が違うので、参考になりませんでした。
何ともアメリカン!大胆な形状です。






?クランプでの締め上げ


他の部分も同じようにクランプで圧着していきます。※熱や水分は加えませんでした。
一箇所だけにクランプをはめるとシェルのアールのバランスが崩れるので、幅の狭めのクランプを何個も使って圧着していきます。
気が付けばこんなにクランプを使ってました!!!


クランプを締めていくと接着剤が漏れ出してくるので拭取り、2.3日乾燥させます。
最も最適なのは同じアールの当て木を使うことですが、既に新円どころか、丸くないと思えるシェルだったので、製作せずシェルが安定しようとするところに戻す感じに作業を進めました。
っと、今回はここまで!
クランプで固定されたまま数日乾燥させます!
作業はまだまだこれから!次回、近日アップ予定!お楽しみに!!
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